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2009 年度 実績報告書

オランダ領東インドにおける台湾籍民の法的地位をめぐる研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730130
研究機関福岡女子大学

研究代表者

吉田 信  福岡女子大学, 文学部, 准教授 (60314457)

キーワード帝国 / 国籍 / 市民権 / 蘭印 / 東インド / 人種 / 台湾籍民 / 植民地法制
研究概要

2009年度は,主として三つの柱を立てて研究活動を遂行し,以下に挙げるそれぞれの業績を公表することができた.
(1) 台湾籍民の制度的実態.オランダ領東インドのみならず,日本の植民地法制を理解するため各種の文献史料を収集・解析し,台湾籍民の形成を日本の植民地法制の展開との関連において調査研究した.この観点からの研究活動は,日本の植民地法制に関する專門書の書評論文としてまとめ,学術雑誌に掲載することができた.
(2) 植民地における混血の問題.植民地住民の法的地位について近年研究の活発な混血の問題について研究を進めた.オランダ領東インドにおいては混血の問題が重要な位置を占めたこともあり,台湾籍民のみならず広く華人と現地住民との関係についても資料収集を進めた.基礎的な作業として,植民地における混血問題を論じた著作を翻訳,刊行することができた.
(3) オランダ領東インドにおける住民の法的地位の歴史的概観.上記に整理した研究成果を全体の法制度に位置づけるべく,研究対象となる台湾籍民を含め,オランダ領東インドにおける住民の法的地位の概観を整理し,国際会議において報告することができた.
また,研究活動を広く公開する意図により設置したHPの拡充に努め,いくつかの業績についてはPDFのファイルをアップし,入手可能な環境を整えた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 浅野豊美著『帝国日本の植民地法制』名古屋大学出版会2009

    • 著者名/発表者名
      吉田信
    • 雑誌名

      歴史学研究 858

      ページ: 45-49

    • 査読あり
  • [学会発表] オランダ領東インドにおける法的住民区分の変遷(Changes in Legal Population Divisions in the Dutch East Indies)2009

    • 著者名/発表者名
      吉田信
    • 学会等名
      第54回国際勅学者会議
    • 発表場所
      日本教育会館
    • 年月日
      2009-05-15
  • [図書] 肉体の知識と帝国の権力:人種と植民地支配における親密なるもの2010

    • 著者名/発表者名
      吉田信(永渕康之, 水谷智と共訳)
    • 総ページ数
      357
    • 出版者
      以文社
  • [備考]

    • URL

      http://www.fwu.ac.jp/la/avanti/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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