研究概要 |
本研究の目的は、中国国民政府の成立期、具体的には、中国国民革命の胎動期である1924年から、1928年の中国国民政府による全国統一を経て、最終的に、1931年の満州事変の勃発にいたるまでの時期の日中関係を、両国の平和的共存の可能性の有無という観点から、中国側研究協力者(天津師範大学・政治与行政学院・教授/日本学術振興会・外国人特別研究員・高 文勝)と共同で再検討することである。そのために、平成19年度には以下の1〜4を行った。 1 本研究の課題に関連する内外の先行研究を収集し、分析を行った。それにより、生行研究の到達点と、先行研究の限界点を明確にした。 2 本研究の課題に関連する内外の公刊史料(日本・アメリカの外交文書集など)を収集し、分析を行った。 3 中国側研究協力者が,中国(訪問地:北京、訪問先:首都図書館、北京大学図書館、訪問期間:平成19年9月4日〜9月11日)ならびに台湾(訪問地:台北、訪問先:中央研究院、国史館、訪問期間:平成20年2月26日〜3月15日)において、本研究の課題に関連する文献および史料の調査を行い、必要部分を複写した。 4 本研究の課題に関して、中国側研究協力者と主に電子メールで定期的に協議を進めたほか、出張や研究会の機会を利用して、平成19年8月5日および同年12月14日に互いに研究報告を行い、意見を交換した。
|