研究概要 |
Krugman(1991,JPE)流の中心周辺モデルにおいて,都市や産業の集積・分散現象に対する将来期待の役割を分析した.「ポテンシャル関数」という概念を用いることによって,Matsuyama(1991,QJE)の均衡動学のもとでの安定状態の特徴づけを行った."Agglomerationunder Forward-Looking Expectations:Potentials and Global Stability"という論文にまとめ,査読付国際誌に投稿した. Krugman(1991,QJE)の均衝動学を数学的に厳密に分析した.やはり「ポテンシャル関数」を用いて安定状態の特徴づけを行った."History versus Expectations in Economic Geography Reconsidered"という論文にまとめ,査読付国際誌に投稿した. 人々の職業選択と国際貿易との相互作用を2国からなる独占的競争モデルで分析した.人々の能力の分布や市場規模が異なる2国を考え,2国間の経済的な結びつきの度合いに応じて均衡での職業選択行動がどのように変化するかを調べた."Trade and Entrepreneurship with Heterogeneous Workers"という論文にまとめ,査読付国際誌に投稿した.(佐藤泰裕氏・田渕隆俊氏・Jacque Thisse氏との共同研究.)
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