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2010 年度 実績報告書

ネットワーク外部性がある財の販売のメカニズムデザイン

研究課題

研究課題/領域番号 19730144
研究機関大阪府立大学

研究代表者

七條 達弘  大阪府立大学, 経済学部, 准教授 (40305660)

キーワードネットワーク外部性 / 調整ゲーム
研究概要

ネットワーク外部性があるサービスであるSNSについて、無限期間のダイナミックゲームのモデルを構築し、部分ゲーム完全均衡について分析を行った。その結果、ネットワーク外部性があれば満たされると考えられる効用関数の性質から、全てのマルコフ完全均衡が、ユーザーの余剰最大化となるための必要十分条件を導いた。また、アクティブに行動する人が、対称マルコフ完全均衡では一人もいないという状況になる必要条件を導いた。さらに、ユーザー余剰最大化を導くためのインセンティブ設計の方法を提示した。SNS上で活性化を行う上で有意義な知識であると考えられる。
SNS上の活性化実験について、ユーザーの日々のデータをパネルデータの形に加工し、分析を行った。その結果、活性化インセンティブ期間の後も、有意にその効果が継続している事が分かった。
ネットワーク外部性がある財の販売方法である返金特約付予約券販売方式についての実験は既に行っていたが、この方式がより簡略化した方式であるチープトークと比較しても効果が高いか否かを検討するために、チープトーク実験を行った。チープトークは、社会的余剰を上昇させる効果があるものの、その効果は、返金特約付き予約券販売方式と比較すると低い事が示された。さらに、予約券の金額を0円とする無料予約券についても実験を行った。無料予約券は、チープトークよりも社会的余剰を上昇させる傾向があるが、予約券の金額を50円に設定した場合の方が社会的余剰が上昇する事が分かった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (8件)

  • [学会発表] SNS活性化メカニズムの理論分析2011

    • 著者名/発表者名
      七條達弘
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 年月日
      2011-03-08
  • [学会発表] ダイナミックゲームによるSNS活性化の分析2011

    • 著者名/発表者名
      七條達弘
    • 学会等名
      ゲーム理論ワークショップ2011
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2011-03-06
  • [学会発表] ネットワーク外部性があるサービスのモデル2010

    • 著者名/発表者名
      七條達弘
    • 学会等名
      関西ゲーム理論研究会
    • 発表場所
      大阪経済大学
    • 年月日
      2010-11-29
  • [学会発表] SNSのパネルデータ分析2010

    • 著者名/発表者名
      七條達弘
    • 学会等名
      SNSネットワーク分析研究会
    • 発表場所
      アオッサ(福井県)
    • 年月日
      2010-11-09
  • [学会発表] SNSを用いた仮想社会実験環境の構築2010

    • 著者名/発表者名
      七條達弘
    • 学会等名
      ファカルティ・セミナー
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2010-09-30
  • [学会発表] ポイント制度によるSNSの活性化2010

    • 著者名/発表者名
      七條達弘
    • 学会等名
      日本行動計量学会
    • 発表場所
      埼玉大学
    • 年月日
      2010-09-23
  • [学会発表] ネットワーク外部性があるサービスの普及メカニズム2010

    • 著者名/発表者名
      福田恵美子, 七條達弘
    • 学会等名
      日本オペレーションズ・リサーチ学会
    • 発表場所
      福島市コラッセふくしま
    • 年月日
      2010-09-16
  • [学会発表] ネットワーク外部性があるサービスの普及メカニズム2010

    • 著者名/発表者名
      七條達弘、福田恵美子
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      2010-09-10

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公開日: 2012-07-19  

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