研究概要 |
本年度は、LSEとロビンズ・サークル(ロビンズ、ハイエク、カルドア、ラーナー、ヒックス)に関する資料収集理論研究を中心に行った。具体的には以下の通りである。 1物品・資料収集・購入 本研究を遂行するために必要不可欠である文房具,LSE・経済学史の研究書等の購入、ならびに図書館経由による文献収集を行った。 2研究会・学会発表 2009年5月16日に、京阪経済学研究会(龍谷大学・小峯敦教授主催)において研究報告「ライオネル・ロビンズの経済学と政治経済学」を行った。2010年3月27日にヨーロッパ経済思想史学会(アムステルダム)において平井俊顕教授(上智大学)・小峯敦教授(龍谷大学)とともに、研究報告The 'Robbins Circle'of the London School of Economics and Political Science : the Liberalism group's counterattack of Laissez-faire against Cambridgeを行った。 3学会出張 2010年5月30日・31日は経済学史学会第73回慶応義塾大学、2010年3月13・14日は国際ワークショップ"Cambridge, LSE, and the Foundations of the Welfare State : New Liberalism to Neo-liberalism"(一橋大学)、ならびに2010年3月24日から29日まで第14回ヨーロッパ経済思想史学会に出席した。 4研究成果 木村雄一『LSE物語-現代イギリス経済学者たちの熱き戦い』(NTT出版)、木村雄一「ロビンズ・サークル-自由主義陣営からの反撃」平井俊顕編著『市場社会論のケンブリッジ的展開-共有性と多様性』(日本経済評論社)、Kaldor on the theory of the firm, Journal of Saitama University(Faculty of Education)を発表した。
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