研究概要 |
本年度は、LSEとロビンズ・サークル(ロビンズ、ハイエク、カルドア、ラーナー、ヒックス)及びプラント・グループ(プラント、アーサー・ルイス、コース)に関する資料収集・理論研究を中心に行った。具体的には以下の通りである。 1物品・資料収集・購入 本研究を遂行するために必要不可欠である文房具,LSE・経済学史の研究書等の購入、ならびに図書館経由による文献収集を行った。 2研究会・学会発表 2011年3月2日に第七回国際ケインズ学会において研究報告Lionel Robbins and John Maynard Keynes : the Liberalism group's Counterattack of Laissez-faire against Cambridgeを行った。2011年3月20日に第15回進化経済学会全国大会(名古屋大学)において瀬尾崇講師(金沢大学)と研究報告「カルドア二部門モデルの再検討」を行った。 3ケンブリッジ大学・LSE出張 2010年8月2日~8月7日にケンブリッジ大学キングズカレッジ図書館及びLSE図書館へ資料収集・調査のため出張した。8月4日は、第24回京阪経済研究会[小峯敦教授主宰・場所ケンブリッジ大学クレアホール]に参加して討論者を務めた。 4研究成果 木村雄一「カルドアの収穫逓増論の源流--ヤングの講義録とLSE時代を踏まえて--」八木紀一郎・服部茂幸・江頭進編著『進化経済学の諸潮流』(日本経済評論社)、木村雄一「新厚生経済学-「科学」としての経済学」小峯敦編『福祉の経済思想史家たち』(ナカニシヤ出版),Yuichi KIMURA, The 'Robbins Circle' of the London School of Economics and Political Science, Journal of Saitama University (Faculty of Education),木村雄一・瀬尾崇「カルドア二部門モデルの再検討」『第十五回進化経済学論集』を発表した。
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