1)ナイトの初期の哲学的論考で主要論文の1つでもある"Economic Psychology and the Value Problem"(1925)を訳出、これをフランク・ナイト「経済心理学といわゆる価値の問題」として『獨協経済』第84号(2007年8月発行)に発表した。 2)ケンブリッジ大学のキングズカレッジArchive Centreにおいて、Nicholas Kaldor PapersやJohn Maynard Keynes Papers、Richard Kahn Papersの調査を行い、1930年代の資本論争に関わる資料だけでなく、後にシカゴ学派・マネタリストとケインジアンないしポスト・ケインジアンの間で争われた論点にも関わる資料の収集も行った。 3)第13回アメリカ経済思想史研究会のシンポジウム「アメリカにおける新自由主義の確立と展開-1920〜30年代を中心に-」(2007年10月20日:日本大学経済学部)において、「F・ナイトにおける自由主義とその哲学的・経済学的論拠」という論題の報告を行った。 4)論文「フランク・ナイトにおける社会科学の基礎づけとデータとしての価値-『経済心理学といわゆる価値の問題』の意義をめぐって-」を執筆、『獨協経済』第85号(2008年5月発行予定)への掲載へ向けて、現在、校正を行っている。
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