• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

組織構造とイノベーションの関係:モデルシミュレーションと実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 19730164
研究機関筑波大学

研究代表者

花木 伸行  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (70400611)

キーワード限定合理性 / 学習 / コンピューターシミュレーション
研究概要

当該研究の目的は、イノベーティブな組織とはどのような組織かという問いを、理論的かつ実証的に考察することにある。特に、限定合理的な主体の集合である組織が、知識の組織的活用(Exploitation) と組織的探求(Exploration)というトレードオフに関して、組織としてどのように対処するかについて考察する。
平成19年度は、タスクの複雑性及び補完性をパラメーター化したモデルを構築し、階層構造のあるような組織においてパフオーマンスを最大にするために必要な組織内でのコミュニケーションと意思決定のレベルに関してシミュレーションを行った。こ取組みは、モデルを構築してはシミュレーションを走らせ、その結果をみてモデルを変更するというプロセスを繰り返しており、現在のところ発表できるだけの成果はあげていない。
この取組み加えて、組織としての学習を考えるにあたり、その構成員個人個人の学習プロセスを十分に理解しておく重要なスデップとして、個人の学習プロセスに関して次の二つの研究をおこなった。(1)限定合理的な主体の学習プロセスに関して、主体が直面している戦略的状況も明確に理解できていない場合を考察する理論モデル(2)同様に限定合理的な主体が、存在する機会の分布に関しての理解が不十分な場合に、学習を通じて、どのような機会を受容していくようになるのかという問題に関して、理論モデルをそれぞれ構築し、モデルのコンピューターシミュレショシを通じて分析した。イノベーショシを考察するにあたっては、取り組んでいる主体自体が、自ら直面している戦略的状況や研究成果を得られる確率分布に関して、明確な理解をもっているとは限らず、このような状況下での学習プロセスを考察することで、組織全体の学習を考えるための理解が深まった。これらの研究に関しては、十分な成果が得られ、すでに学会等で発表した

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Born under a lucky star?2008

    • 著者名/発表者名
      花木伸行
    • 学会等名
      Annual Meeting of Eastern Economic Association
    • 発表場所
      ボストン(アメリカ)
    • 年月日
      2008-03-08
  • [学会発表] A simulation study of learning bounds in inductive game theory.2007

    • 著者名/発表者名
      石川竜一郎(共著者)
    • 学会等名
      Society for the Advancement of Economic Theory
    • 発表場所
      コス(ギリシャ)
    • 年月日
      2007-06-19
  • [備考] ワーキングペーパーとして公開した論文へのリンク

    • URL

      http://www.sk.tsukuba.ac.jp/SSM/libraries/pdf1176/1187.pdf

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi