本課題において、研究者は有価証券報告書と海外進出企業総覧の情報を用いて、1980年から2005年における日本企業の海外進出の要因とその後の生産性の変化を分析した。また、それらを製造業とサービス業とで比較した結果、サービス業の海外進出における限界的な生産性の変化が大きいことが分かった。一方、研究者はここで計測されたサービスの生産性の計測手法が製造業のそれと同一で有ることからくる誤差を認識するにいたった。そのため、サービス業における生産性の計測手法を精緻化するため、個々のサービス産業における個票情報からそれらを明らかにすることに取り組んだ。そして、新たな研究課題として、個人の健康情報や治療情報を用いた医療サービスの生産性の計測をおこなった。
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