1995年から段階的に実施された電力産業の自由化についてその成果を実証分析した。まず電力自由化の目的として国際的にも高い電気料金の引き下げがあった。そのために生産の非効率性を是正する必要があった。本研究では確率フロンティアモデルを用いて生産性の研究を行った。技術効率性と配分効率性の検証をまずは行った。その結果、自由化により生産性の改善が見られたことが分かった。 生産性の研究以外にも価格についての研究も行った。電力の品質を考慮したヘドニック法を用いた。その結果、自由化後、電力価格の低下を有意に説明できた。
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