研究概要 |
本年度の目標は, 学会発表および国際ジャーナルへの掲載にある。本年度は査読付き論文を3本(内国際査読付きジャーナル2本), ディスカッションペーパーを2本, 報告書を2本, 図書1章分を掲載することができた。学会発表に関しては, 2回発表することができた。 査読付きジャーナルに掲載された論文について説明を行う。Journal of Colporate Ownershp &Controlへ掲載された論文は,中国シンセン市場の新規株式公開において, 取引方法の違いや中国政府の株重保有の結果が, 高い新規株式公開費用をもたらしていることを明らかにすることができた。International Journal of Managerial Financeへ掲載された論文は, 取引方法等が異なる日本の新興三市場で新規公開する企業において, 経営陣, 銀行, VC, 系列VCの株式保有が企業価値に及ぼす影響を明らかにした。証券アナリストジャーナルへ掲載された論文は, 取引が機関投資家とは異なる個人投資家が注目している株主優待が企業価値に及ぼす影響について検証を行った。株主優待の導入は, 個人投資家が増加することで流動性が高まり結果として企業価値を高めていることを明らかにした。 ディスカッションペーパーに関しては, 論文の内容をブラッシュアップし, 来年度, 査読付きジャーナルへ投稿する予定である。 学会発表に関しては, 取引方法の異なる増資が企業価値にどの程度影響を及ぼしているかについて日本経営財務研究学会で発表をすることができた。来年度, 発表内容をブラッシュアップすることで論文を査読付きジャーナルへ投稿する予定である。
|