研究課題
若手研究(B)
本研究では新潟県を事例に、蚕糸業(養蚕業および製糸業)・金融業の展開を地域経済と関連づけて検討し、さらにそれを石油産業と地域経済の関係と比較検討する。前者の蚕糸業・金融業の展開と地域経済の関係については、具体的には新潟県北魚沼郡の蚕糸業と、同地方の主要な金融機関であった小出銀行の動向、および両者の関連を中心に検討する。後者の石油産業の発展と地域経済の展開については、巨大原油採掘業者中野家と個人石油精製業者たちの活動との関連、および1914年に本社を東京に移転するものの新潟県を本拠地として活動を続けた日本石油を中心に検討する。最終的に、蚕糸業・金融業・石油産業と地域経済の関係を比較検討することにより、産業革命あるいはそれ以後も含めた広い意味での産業化と地域経済との関係を、新潟県という特定地域に即しつつも、より多面的に論ずることを目標とする。
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経済学研究 第59巻第4号
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Hokkaido UniversityGraduate School of Economics and Business Administration Discussion Paper Series B No.2010-84
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