日系多国籍企業の国際戦略と組織変革に関して、現地法人レベルでの記述資料分析、フィールド調査、オーラルヒストリーなどの調査研究手法を併用することで、いくつかの代表的な産業分野で、アジアの海外現地法人レベルから見たオペレーションや組織能力の形成や蓄積、組織変革がどのようなかたちで進んできたかを整理・分析し、日本企業の同地域における海外現地法人レベルでのオペレーションや組織能力構築、組織変革などに関する事例研究群を形成する。それらの事例研究群の定性的な分析内容をふまえて、例えば新興国市場参入と組織オペレーションの関係や、グローバルネットワーク統合と組織改革との関係などの、いくつかの具体的な理論テーマについて一般的な考察を進める。そこから導き出される一般的論点や仮説については定量化の可能性を検討し、できればアンケート調査などで定量的検証を図る。
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