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2008 年度 実績報告書

大規模会話データを用いた説得コミュニケーションプロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19730275
研究機関関西大学

研究代表者

矢田 勝俊  関西大学, 商学部, 教授 (00298811)

キーワードデータマイニング / 経営情報 / マーケティング
研究概要

本研究の目的は、大規模で所与の構造を持たないコミュニケーションデータから説得プロセスに関する有用な特徴を明らかにする枠組み、分析手法を提案し、企業の債権回収に関わる会話データの解析を通じて提案手法の有用性を検討することである。本研究は、単語の利用頻度といった静的な文章の特徴だけでなく、動的なコミュニケーションプロセスの特徴を明らかにする枠組み、分析手法を提案する。本研究は、説得コミュニケーションプロセスのモデル化から、解析システムの開発、実データによる実証までを行う包括的なテキストマイニング研究である。
本年度は解析手法の開発ならびにシステム環境の構築を行い、会話プロセスの特徴の定量化と大規模データに耐えうる計算速度を実現した。文章解析アルゴリズムに関して、広島市立大学の砂山研究室と共同研究を行い、英文学術研究書『Data mining for Design and Marketing』(CRC Press)の一部(11章)として刊行することができた。会話データのような多次元時系列データの解析技術として、PRISMなどの新しいシステムを実装し、既存システムの効率化、高速化をはかった。開発したシステムは既に債権回収のための十分な予測精度を持ち、本提案の当初の目的は達成したということができる。したがって、次年度以降は本研究で既に開発した多次元時系列解析技術をコミュニケーションデータ以外のデータに適用し、新しいアプリケーションを開発する発展研究にも注力し、構造・非構造データの両者を扱える解析技術の開発と応用を検討していく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Pricing System for Seeking Optimal Prices in the Diet Foods Market2008

    • 著者名/発表者名
      K. Ohno and K. Yada
    • 雑誌名

      Proc. of 2008 IEEE Conference on System, Man and Cybernetics, IEEE Press

      ページ: 3514-3518

    • 査読あり
  • [図書] Data Mining for Design and Marketing2009

    • 著者名/発表者名
      Y. Ohsawa and K. Yada
    • 総ページ数
      1-319
    • 出版者
      CRC Press
  • [図書] データマイニングとその応用2008

    • 著者名/発表者名
      加藤直樹・羽室行信・矢田勝俊
    • 総ページ数
      1-16
    • 出版者
      朝倉出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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