本研究は、1970年代以降の台湾の流通近代化政策、台湾における現地小売企業の発展、外資系(欧米、日本、香港)小売企業の発展、そして、台湾の伝統市場や商業集積などの零細小売業、の4つの側面から、本研究のテーマである台湾の近代流通構造と小売業の展開を考察する。また、単に台湾の近代化流通構造の特徴や台湾の小売市場の実態を明らかにするだけではなく、それぞれの企業の台湾の小売市場における発展プロセスや台湾における発展経験がほかの国への参入に、どのような影響を与えているかを考察し、小売国際化の研究にも貢献する。
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