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2008 年度 実績報告書

グローバル戦略製品の開発とマーケティング-マス・カスタマイゼーション研究の応用-

研究課題

研究課題/領域番号 19730287
研究機関日本大学

研究代表者

臼井 哲也  日本大学, 法学部, 講師 (60409422)

キーワードグローバル製品 / マーケティング / 多国籍企業 / グローバル・マーケティング / 製品開発
研究概要

本年度は、19年度に獲得した企業現場のデータを踏まえ、分析フレームの再構築に取り組んだ。成果の一部は学会報告および論文として20年度中に公表している。また成果の一部は21年度に学会等で報告予定である。以下に研究実績の詳細を示す。
19年度はグローバル戦略製品の開発とマーケティングを遂行する多国籍企業組織の実態について事例研究を行った。20年度はグローバル製品の販売現場調査(中国と米国)と19年度のデータに基づき、分析フレームの再構築に取り組んだ。とくに注意したのはグローバル製品化を「プロセス」と捉えて、その組織デザイン、制度、しくみなどについて関連分野の先行研究を整理することに努めた点である。そこで浮き彫りとなったのは、グローバル製品化プロセス(製品の開発あるいは改良、製造、マーケティング活動の動的活動)には、本社-子会社間のマーケティング部門間における緊密な「調整行動」と「マーケティング部門主導の各部門間の活動調整」が大きく貢献しているという発見である。また、グローバル製品化プロセスの経営成果は、単なる世界市場での販売(市場成果)にとどまらずに、多国籍企業組織における組織アイデンティティの醸成、子会社コミットメントの向上などの組織成果にまで及ぶことが推論された。これらの研究成果は21年度に複数の学会等において報告予定である。海外に向けた情報発信の機会も得ている。この分野は世界的に見ても研究成果が数少ない。研究成果を広く世界に問い、さらなる研究の発展を目指したい。
しかし、一方で本研究は当初の研究計画に沿った成果を必ずしも修めていない。とくに定量的実証研究にまで、作業がいたらなかった。企業現場のデータの収集、整理、解釈に没頭し、分析フレームの再構築に予想以上の時間を費やした。理論構築を目指してこの点については今後の課題としたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 全国大会ノート(上)国際ビジネスとダイバーシティ・マネジメント2009

    • 著者名/発表者名
      臼井哲也
    • 雑誌名

      世界経済評論 642号

      ページ: 58-64

  • [雑誌論文] 国際マーケティング調整研究の現状と課題2009

    • 著者名/発表者名
      臼井哲也
    • 雑誌名

      政経研究 45巻4号

      ページ: 189-223

  • [学会発表] グローバル製品化プロセスと経営成果-米国系多国籍企業の事例-2009

    • 著者名/発表者名
      臼井哲也
    • 学会等名
      日本大学法学部学内学会
    • 発表場所
      日本大学法学部
    • 年月日
      2009-03-11
  • [学会発表] グローバル製品化プロセスと経営成果に関する試論2008

    • 著者名/発表者名
      臼井哲也
    • 学会等名
      (財)貿易奨励会研究会
    • 発表場所
      三井物産本社
    • 年月日
      2008-11-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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