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2008 年度 実績報告書

利益の構成要素の情報内容に関する研究:分散分解アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19730299
研究機関大阪大学

研究代表者

椎葉 淳  大阪大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (60330164)

キーワード利益の構成要素 / 分散分解 / 損益計算書 / 営業利益 / 営業外損益 / 親会社利益 / 子会社利益 / 動学モデル
研究概要

本研究の目的は、利益の構成要素の情報内容について、分散分解アプローチを用いて実証的に検討することにある。このことによって、利益情報の役割・機能をこれまでよりも深く検討し、理解することを目的とする。
このような目的を達成するために、本年度においては、第一に、現行の日本の損益計算書を念頭におき、営業利益、営業外損益といった利益の構成要素によって、どのように情報内容が異なるかを比較検討した。このような研究は、従来からしばしば行われているが、これまで分散分解アプローチを適用した研究は存在していない。この研究論文は現在、原稿が完成したものの、本報告書作成時点において公表には至っていない。
また、第二に、連結利益を親会社利益(単独の利益)と子会社利益(連結利益と親会社利益の差として定義)に分け、その相対的な情報内容を検証した論文"An Evaluation of the Relative Importance of Parent-only and Subsidiary Earnings in Japan : A Variance Decomposition Approach"(日本企業の親会社利益と子会社利益の相対的な重要性についての考察 : 分散分解アプローチ)(共著)を完成し、専門誌に投稿中である。この論文は現在、改訂要求に回答している段階であり、本報告書作成時点において公表には至っていない。
さらに、研究を進めるにつれ、実証分析の基礎としての理論モデルの開発が重要であると考えるに至った。具体的には、しばしば分散分解による実証分析の基礎を提供するマクロ経済学のモデルを参照して、経営者の利益マネジメントを考慮した上での利益のダイナミックスについての理論モデルを展開した。この研究成果は、下記の平成20年度の研究成果である学会報告と、「利益マネジメントの動学モデル」と題する論文である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 利益マネジメントの動学モデル2008

    • 著者名/発表者名
      村上裕太郎・椎葉淳
    • 雑誌名

      名古屋商科大学総合経営・経営情報論集 第53巻1号

      ページ: 99-109

  • [学会発表] Earnings Management in Dynamic Settings2008

    • 著者名/発表者名
      村上裕太郎, 椎葉淳
    • 学会等名
      Asian Academic Accounting Association 9th Annual Conference
    • 発表場所
      Dubai, United Arab Emirates
    • 年月日
      2008-11-30
  • [学会発表] 法的・制度的要因が利益マネジメントに与える影響 : 動学モデルによるアプローチ2008

    • 著者名/発表者名
      村上裕太郎, 椎葉淳
    • 学会等名
      日本会計研究学会第67回全国大会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-09-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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