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2009 年度 実績報告書

意思決定と管理会計・原価計算システムの役割期待に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730302
研究機関明治大学

研究代表者

片岡 洋人  明治大学, 専門職大学院・会計専門職研究科, 准教授 (40381024)

キーワード意思決定 / 会計担当者 / プロセスの可視化 / ミクロ・マクロ・ループ / 自律的組織 / コミットメント / ABC / 因果関係
研究概要

本研究課題においては、自律的組織における意思決定問題やコントロール、そしてプロセスの可視化についての論点を整理し、それらの有効性を明らかにしたいと考えている。そのために、意思決定環境の変化との関連で原価計算に求められる役割期待(プロセスの可視化、活動別増分原価情報の提供、およびミクロ・マクロ・ループ)についても、文献研究および事例研究を通じて十分な検討を行った。
とくに平成21年度は、どのような情報が組織内の意思決定に適切であるのかという観点から、近年の製品原価計算の研究動向と、マネジメント・コントロール・システムにおけるABCの位置づけに焦点を当てた。まず製品原価計算の研究については、組織の様々な意思決定に役立つ基礎的原価データを提供する製品原価計算システムが具備すべき要件について検討し、TDABCやLabro等の所説から有用な示唆を得ることができた(『会計プログレス』に投稿済・再査読中)。
一方、自律的組織のマネジメント・コントロール・システムにおいては、適切なミクロ・マクロ・ループを形成するために、ABCがいかなる役割を期待されているのか、Cooper & Turney(1991)、Kaplan & Cooper(1998)、Simons(2005)の所説を中心に検討した。しかしながら、それらの見解によると、自律的組織が有効に機能するために不可欠な「適切なミクロ・マクロ・ループ」を形成するための条件が十分には検討されていなかったことを指摘し、ABC情報を司る会計担当者、コミットメント、および「場」の概念が重要であることを提示した(『原価計算研究』に投稿・受理済)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] MCSにおけるABCの役割期待2009

    • 著者名/発表者名
      片岡洋人
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会(2009年度全国大会自由論題)
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2009-09-07
  • [学会発表] 製品原価計算研究における近年の動向2009

    • 著者名/発表者名
      片岡洋人
    • 学会等名
      日本会計研究学会(第68回大会自由論題)
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2009-09-03
  • [図書] 経営戦略の新展開(第11章「戦略・組織コンテクストと管理会計システム」を担当)2010

    • 著者名/発表者名
      片岡洋人(片岡洋一編著)
    • 総ページ数
      285-308
    • 出版者
      冨山房インターナショナル

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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