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2008 年度 実績報告書

株式報酬会計と企業価値に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730308
研究機関法政大学

研究代表者

竹口 圭輔  法政大学, 経済学部, 准教授 (80386333)

キーワードストック・オプション / 株式報酬
研究概要

本年度は、昨年度に実施した開示事例からの分析結果を更新し、雑誌原稿として3本まとめた。また、本年度に特に注力したのは、ストック・オプションの実施と株価形成に関する研究である。昨年度に収集したデータを元に、ストック・オプションの実施アナウンスに関する株式市場の反応をイベント・スタディの手法により検証した。
同研究には、(1)導入しているか否かではなく、個々のスキームにまで踏み込んでいる点、(2)適時開示情報を利用し、具体的内容が明らかになるタイミングもイベント日とした点、(3)昨今の多様な運用状況を反映するため、新株予約権制度が導入されて以降のサンプルを用いた点の3つに特徴がある。分析の結果、全体的な傾向として、発行数の上限や内容の概要が開示されるDate1ではイベント日前にARが減少し、イベント日後に回復するというリバーサル現象が見られた。一方で、対象者、個数、付与日、条件などが確定するDate2のARの推移にてイベント日前に減少する傾向が見受けられ、その後も株価が下がり続けていることが確認された。アメリカでは一般的に見られていたリバーサル現象が必ずしも見られない点が大きな特徴である。またスキームごとに分析を行うと、(1)実施規模(東証1部企業では規模が大きいほどCARが高くなり、反対に新興市場企業では規模が大きいほどCARが低くなる)、(2)対象者(取締役など役員限定のほうがCARは高くなる)、(3)1円ストック・オプション(実施表明時には好意的な評価を受けるものの、具体的な内容が決まるとむしろ通常のオプションよりもネガティブな評価をうける)、などの結果が明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ストック・オプションの実施と株価形成2009

    • 著者名/発表者名
      竹口圭輔
    • 雑誌名

      日本インベスター・リレーションズ学会研究分科会2成果報告書『新たな情報開示モデルとIR』

      ページ: 155-176

  • [雑誌論文] 開示事例にみるストック・オプション会計(3)2008

    • 著者名/発表者名
      竹口圭輔
    • 雑誌名

      企業会計 60巻12号

      ページ: 100-101

  • [雑誌論文] 開示事例にみるストック・オプション会計(2)2008

    • 著者名/発表者名
      竹口圭輔
    • 雑誌名

      企業会計 60巻11号

      ページ: 100-101

  • [雑誌論文] 開示事例にみるストック・オプション会計の諸問題(1)2008

    • 著者名/発表者名
      竹口圭輔
    • 雑誌名

      企業会計 60巻10号

      ページ: 100-101

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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