今年度は、胡丹(2003)と胡丹(2004)および胡丹(2005)などの研究成果に踏まえ、さらに具体的に下記の〜点に取り組んできた。第1に、収斂化(convergence)に関する理論的整理・再考をし、会計基準のグローバル化を証券市場の発展・グローバル化の動きと連動しつつ把握してみた。第2に、各国の企業の国際会計基準に基づく財務諸表数値と自国会計基準に基づく財務諸表数値をセレクト・入手し、財務情報の有用性という観点から、国際会計基準と各国の会計基準を分析してみている。第3に、具体的な例を取り上げ各国の異なる自国会計基準の経済的合理性を検証する。たとえば日本のリース会計を例として取り上げ、分析してみた。
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