研究課題
若手研究(B)
業績とは何か、それを財務諸表にどのように表示すべきかに関する議論を整理し、業績報告問題の歴史的位置を明らかにした。その中で、これまで業績とは何かに関わる論点は未だ解決を見ておらず、そのことが利益概念の二元化という状況をもたらしていることを明らかにした。また、当該問題に関わるIASBとFASBの議論のプロセスを検討した結果、基準設定における「理論」の重要性は増大しつつあるものの、結局は「市場」の評価を得た基準が優位性をもつこと、その点を考慮した基準設定戦略が優位性をもつことを指摘した。
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立命館経営学 第48巻第5号
ページ: 31-53