本研究は日本企業の小集団活動の現状を調査することを目的としている。小集団活動は日本の製造現場を中心に、現在も活発に展開されている。具体的には以下のことがらを明らかにしたい。 (1) 現在活発に小集団活動を展開している企業は、どのような特徴をもち、それにどのような効果を期待しているのだろうか。 (2) 1990年代以前の活動の特徴とどのような異同があるのだろうか。 (3) 技能者を対象とした能力開発体系において、小集団活動はどのように位置づけられているのだろうか。 (4) 製造現場の技術革新の進展や雇用形態の多様化のなかで、小集団活動はどのような影響を受けているのだろうか。 (5) 小集団活動に関与する労働者は、その活動に対してどのような意識をもっているのだろうか。 (6) いわゆる「2007年問題」にともなう技能伝承において、小集団活動はどのように活用されているのだろうか。
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