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2009 年度 実績報告書

都市インナーエリアの再編過程に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730331
研究機関首都大学東京

研究代表者

山本 薫子  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (70335777)

キーワード都市 / インナーエリア / エスニシティ / グローバリゼーション / 再開発
研究概要

本年度も前年度に引き続き、横浜・寿町においてフィールドワーク法に基づく質的調査研究を実施した。(1) 5月~7月:地域住民のライフヒストリー聞き取り調査(元日雇い労働者、簡易宿泊所管理人など)、(2) 4月~3月:地域内でアート活動を実施する市民活動団体へのヒアリング、イベント・ワークショップ等への参与観察調査、(3) 8月~3月:地区内公園・公共施設再整備計画のワークショップでの参与観察調査、(4) 年間を通じて、ホームレス等、社会的困難層への支援活動を実施する市民活動への参与観察調査(炊き出しなど)。これらを通じて、(1) 新規参入団体の活動状況の把握、(2) 行政、地域団体を主体として実施されているまちづくり施策の状況把握、(3) 旧来型の地域団体の活動状況把握を行った。これらから以下の事実を確認した。(1) 近年各地でみられるアート活動、イベントのまちづくりへの適用が寿町でも活発化していること、(2) その活動が現在のまちづくりの事業運営の核なしていること、(3) いっぽうで、近年の経済不況の影響を受けて、社会的困難層の寿町への新規流入が増えており、その一部は生活保護受給者層となっている。
今年度は前年度までの研究成果を雑誌論文、学会発表として報告すると同時に、横浜市内などの複数の大学が連携して運営する「横浜文化創造都市スクール(北仲スクール)」において寿町でのフィールドワークを企画、運営した。また、かながわ国際交流財団主催のスタディーツアーに講師として参加し、寿町の歴史と現在の状況、外国人住民の状況について解説を行った。このように、学術研究に関連して、対象地域に関する社会への知識提供を実践的な場面においても実施した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The Changes in the Social Structure and Social Activism in the Urban Underclass Area : A case of Yokohama, Japan2010

    • 著者名/発表者名
      Kahoruko YAMAMOTO
    • 雑誌名

      都市科学研究 Vol.3

      ページ: 79-89

  • [学会発表] 「労働者の街」から「福祉の街」へ-横浜・寿町における社会構造の変容-2009

    • 著者名/発表者名
      山本薫子
    • 学会等名
      第27回日本都市社会学会大会
    • 発表場所
      県立広島大学
    • 年月日
      2009-09-12
  • [学会発表] 都市下層地域の社会構造変容と新たな「まちづくり」の展開-横浜・寿町の事例から-2009

    • 著者名/発表者名
      山本薫子
    • 学会等名
      第34回地域社会学会大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2009-05-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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