横浜・寿町地区及び周辺地域を事例として、グローバリゼーションと再開発が都市インナーエリアの変容、再編にいかなる影響を及ぼしたのか、社会学的実証研究に基づき解明する。まず、当該地域に居住する外国人の社会状況を明らかにすることによって国際労働移動の枠組みにおける日本の都市下層、インナーエリアの位置づけを明らかにする。次に、インナーエリアの再開発・観光地区化(横浜中華街・元町周辺地域、みなとみらい21地区など)が地域の社会構造におよぼした変化について解明する。さらに、生活保護層、高齢者層の人口動態、生活史を明らかにする。以上を総合的に分析することで地域の再編構造の解明に努める。
|