研究概要 |
本研究の目的は、「ドキュメンタリー・リテラシー・プログラム」の開発とドキュメンタリーを用いたコミュニケーション回路の構築を通じた体系的な実践型のメディアリテラシー学習を行うことで、「ドキュメンタリー」の文化コードを再解釈し、今後の創造的なメディア文化のための可能性を探ることである. 2007年度は特に、「ドキュメンタリーチャンネル(URL:http://d-ch.tv)」のウェブページを修正・補完し、持続的に運営しながら、大学生向けの教育現場や在日韓国人向けの朝鮮高校、市民向けの通信教育実習等にてワークショップを主宰・実行した。その成果は上記のHP「ドキュメンタリーチャンネル(:http://d-ch.tv)」に報告されている.なお、2007年度の学会報告・論文執筆等の研究成果としては下記のとおりである。 (論文)崔(2007)、他者との境界と越境〜ドキュメンタリーにおけるアイヌの表象と解釈にかかわる小考察〜、佛教大学社会学部論集第45号、1-18頁. 崔(2008)、表象の生産と消費におけるステレオタイプの構造的な問題にかかわる実践研究〜ドキュメンタリーリテラシープログラム開発プロジェクトの事例から〜、佛教大学社会学部論集第46号、1-18頁. (図書)崔「第2部コラム&デップス」水越伸&東京大学メルプロジェクト編、『メディアワークショップ〜遊ぶ、学ぶ、表現する〜』(2007)、東京大学出版会. (研究報告)崔(2007)、Representations of The AINU as "Others"on local TV documentaries and "Documentary Channel", UBIQUITOUS MEDIA: ASIAN TRANSFORMATIONS, The Theory Culture & Society 25th Anniversary 2007,東京大学. 崔(2007)、表象文化と「他者」の問題をめぐって、カルチュラルタイフーン2007、名古屋. 崔(2007)、A New Paradigm of Media Literacy: Through Documentary Literacy Development Program of Documentary Channel, IAICS (lntemational Assodation for Intercultural Communication Studies)、HARBIN工業大学. 崔(2007)、実践する「文化の環」〜ドキュメンタリーチャンネル・ワークショップ実践を中心に〜MELL(Media Expression、 Learning and Literacy) Platz第5回公開研究会、京都キャンパスプラザ京都第三講義室.
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