本研究は、「ドキュメンタリー・リテラシー・プログラム」の開発とドキュメンタリーを媒体とするヴァーチャルなコミュニケーションの回路の構築を目的とする体系的な実践型のメディアリテラシー学習を行うことで、「ドキュメンタリー」の文化コードを再解釈し、今後の創造的なメディア文化の創出のための可能性を探るものである. 2008年度は、前年度(2007年度)の実績(ウェブページの修正・補完)に続けて、「ドキュメンタリーチャンネル(URL:http://d-ch.tv/)」を持続的に運営しながら、大学生向けの教育現場や、在日韓国人向けの朝鮮高校、市民向けの通信教育実習等にてワークショップを主宰・実行し、多様なコンテンツを確保しつつ、「メディア文化」の新たな読み取りと解釈を行ってきた。その成果は上記のHp「ドキュメンタリーチャンネル(http://d-ch.tv/)」に報告されている. 本助成の最終年度である2009年度には、既に申請・計画書に明記した通り、これまでの実績を集約した『ドキュメンタリー論(仮)』の出版を目指すべく、執筆に励む計画である. なお、2008年度の学会報告・論文執筆等の研究成果として、論文2件、研究報告1件をまとめた。
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