• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

地域防犯をめぐる都市住民の活動・参加とネットワークの構造に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730351
研究機関科学警察研究所

研究代表者

齊藤 知範  科学警察研究所, 犯罪行動科学部, 研究員 (10392268)

キーワード地域防犯 / 都市住民 / 都市社会学 / 犯罪社会学 / 子どもの安全 / リスク知覚 / 犯罪不安 / 社会地区分析
研究概要

近年、ボランティアによる自主防犯パトロールや子どもの登下校時の見守り活動、あるいは近所どうしの声かけ運動などを通じて、地域防犯をめぐる人々の行動変容や組織化が進展している状況が顕著であると考えられる。だが、その実態や地区別の相違の程度については、研究が不足しているといえる。
従来、防犯や犯罪予防は、実際の犯罪水準の現象や将来の犯罪増加の予防という考えにとどまることが多かった。これに対して、Lab(2006、訳書)は、犯罪予防とは、実際の犯罪水準や知覚された犯罪不安を減少させるために企図された対策全てを指す、と定義している。地域防犯をめぐる問題を社会学的に捉える上で、犯罪予防とは知覚された犯罪不安を減少させるために企図された対策を含むという定義は、急速に重要な意味を持ち始めているといえる。しかしながら、市民の犯罪被害防止活動を基軸とする、近年のこうした人々の行動変容や組織化といった状況が、広義の犯罪予防との関係においてどのような布置状況にあるのかを検証した研究はほとんど皆無である。
本研究では、地域住民の相互扶助(互助)にもとづくパーソナルな基盤を新たに射程に入れて、その実態や犯罪被害の防止機能との関わりを明らかにする。さらに、社会的な結びつきの強さや社会統合と犯罪予防との関係について検討を試みる。
本研究は3カ年の計画であり、本年度はその1年目にあたる。本年度は、犯罪社会学や都市社会学の分野における内外の文献・資料を収集し・整理を行った。調査項目の検討などを踏まえ、首都圏において都市住民の防犯活動への参加に関する調査を実施した。現在、その分析を実施中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小学生の日常生活と犯罪被害(9)-都市のコミュニティにおける地域居住環境・防犯情報入手の観点から2007

    • 著者名/発表者名
      齊藤知範・島田貴仁・原田豊
    • 学会等名
      日本都市社会学会
    • 発表場所
      山口大学
    • 年月日
      2007-09-22

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi