研究概要 |
車門職連携・専門機関連携技能とそのマネジメントの研究に際して必要か分析の枠組みを検討した。 第1に、連携のための個人的の能力の形成が必要である。この内容としては,まず(1)「触媒作用的リーダーシップである。これは,戦略的に行動し,他の人々をファシリテートでき,また課題達成にも配慮できるリーダーシップの新しい形である。次に,(2)「境界スパナー」の役割である。卓越したネットワーキングのスキルを兼ね備え,訓練されたコミュニケーションによって様々な環境へ向かっていく能力のことで,多様な側面から状況を理解し,よいネゴ対して確信があるという「能力」と,被信頼者が利他的で,広い公共的関心において働いているという確信があるとシエーションを形成していく。そして(3)「信頼」かあけられる。これは,被信頼看のスキルや職業的専門性,知識にいう「善意」被信頼者がモラルー連の諸原則を固守するという「誠実さ」から講成されている。 第2に,連携のための組織的な能力の形成が,必要である。個々の能力の集積としての施設や機関の組織としての連携能力の形成が必要となってくる。具体的には,(1)協働文化が形成されている,(2)組織学習が行おれていること,(3)組織的なリーダーシップが発揮されていること,(4)組織間の信頼関係が形成されていること,などがあげられる。 第3に,連携のためのガバナンスの創出である。個人的な能力の形成,組織的な能力の形成に対して,地域政府がいかに促進政策や規制政策によってその醸成を図るかということである.そのためには,地域政策の中で,(1)協働の必要性が認識されていること,(2)協働の目的の明快さと現実性があること,(3)協働の取組みに対して参画が行われていること,(3)協働の取組みに対して信頼の発展と維持を行っていること,(5)明確で強靭な協働体制が確立されていること,(6)モニタリングと組織学習があること,などがあげられる。
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