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2008 年度 実績報告書

保健医療福祉の専門職連携・専門機関連携技能とそのマネジメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730359
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

新井 利民  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00336497)

キーワード専門職連携 / 専門機関連携 / マネジメント / ガバナンス / ネットワーク / 地域包括ケア
研究概要

専門職連携・専門機関連携に関する先行研究の分析とフィールド調査を行った。文献調査から、協働のバリア、協働の原則を抽出し、その枠組みをもとに先進的に包括ケアに取り組んでいる自治体の状況について、関係者からのインタビューと文献資料による調査を行い、分析を試みた。その結果次のような特徴があることが明らかになった。
(1)医師会を中心に、緊急蘇生への取り組みを基盤として「主治医機能」を重視してきた歴史があり、その延長線上として地域住民の包括的なケアのためには連携・協働が必要であるとの認識が広まっている。(2)医師会によって、基本コンセプト、主治医機能3原則などを提示し、関係者の行動目標を明確にするとともに、地域住民への説明責任を果たしている。(3)94.3%の主治医がケアカンファレンスに参加しているなど、関係者の間で高い割合で目標に沿った行動が取られている。(4)医師会、社会福祉協議会、民生児童委員協議会、公衆衛生推進協議会、老人クラブ連合会などによる協働体制が敷かれたり、中核病院と医師会との懇話会が設立されるなど、強固な協働体制が確立している。(5)多様な研修を実施するなど、組織や地域挙げての学習機会を提供している。
以上の5つの視点をもとに、政令指定都市を中心とした自治体の、障害者自立支援法に基づく地域自立支援協議会における多機関の連携の状況と、その運営にかかる行政組織の取り組みについて聞き取り調査を実施した。
最終年度は残りの政令指定都市への聞き取り調査を継続し、事例分析をさらに深めていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 埼玉県立大学における専門職連携教育の成果と課題2008

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 雑誌名

      学校連盟通信 60

      ページ: 3-7

  • [図書] 地域福祉の理論と方法』「第11章地域トータルケアシステムの構築方法と実際2009

    • 著者名/発表者名
      坪井真(編), 新井利民(分筆担当)
    • 総ページ数
      231(内19)
    • 出版者
      (株)みらい
  • [図書] 『相談援助実習・相談援助実習指導』「第4章事前学習」2009

    • 著者名/発表者名
      早坂聡久ら(編集), 新井利民(分筆担当)
    • 総ページ数
      254(内13)
    • 出版者
      弘文堂
  • [図書] 『IPWを学ぶ』「地域と協働したIPEの展望」2009

    • 著者名/発表者名
      埼玉県立大学(編), 新井利民(分筆担当)
    • 総ページ数
      224(内4)
    • 出版者
      中央法規

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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