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2009 年度 実績報告書

保健医療福祉の専門職連携・専門機関連携技能とそのマネジメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730359
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

新井 利民  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00336497)

キーワード専門職連携 / 専門機関連携 / マネジメント / ガバナンス / ネットワーク / 地域包括ケア
研究概要

前年度までの文献調査と事例調査から得られた視点をもとに、聞き取り調査と分析を行い、文献研究にてさらに考察を行った。
障害者地域自立支援協議会は、制度化された政策ネットワークととらえることができるが、そのネットワークの参加資格に関しては自治体ごとに多様性がある。政令指定都市に限ってみても、区ごとに協議会を設置しているところもあれば、広域レベル、あるいは全市レベルでのみしか設置していないところがある。さらに同じ政令市の中でも、区ごとに参加アクターにばらつきがあるところもある。
このようなネットワークのアクターを制度的に規定するのは、自治体官僚による組織デザインによるところも大きいが、相談支援事業所などの民間アクターのそれまでの力量形成の内実からも影響を受けている。そしてこの民間アクターの力量は、単なるアクターの選定によるものではなく、経常的なネットワーク組織の運営にも影響を与えており、例えばネットワークの中核となる事務局機能へのコミットの強弱によって、このネットワークの政策アウトプットへの影響力も異なることが推察された。区あるいは圏域レベルおよび市全体という2層の構造になっている政令市においては、民間アクターと区の官僚がネットワークのガバナンスを担うが、全市レベルの官僚および民間アクターの代表も、各区の「ガバナンス」の状況を見極めながら「ガバナンス」を行う、メタ・ガバナンスの役割を果たす重要な主体となっていた。
今後はこのような構造の中でのガバナンス、メタ・ガバナンスの効果の実証と、方法論について検討していきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 高等教育におけるインタープロフェッショナルエデュケーションの取組と課題2010

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 学会等名
      大阪府立大学教育系キャリア コラボ創生プロジェクト
    • 発表場所
      大阪府立大学(大阪府)
    • 年月日
      2010-02-10
  • [学会発表] 高等教育機関によるIPEり展開を通じた地域社会へのアプローチとその評価2009

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 学会等名
      日本保健医療福祉連携教育学会
    • 発表場所
      千葉大学(千葉県)
    • 年月日
      2009-10-11
  • [学会発表] 大学と保健医療福祉関係機関との協働によるIPEの創造2009

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 学会等名
      千葉大学現代GPシンポジウム
    • 発表場所
      千葉大学(千葉県)
    • 年月日
      2009-10-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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