本研究は、「日本語版Fraboniエイジズム尺度(FSA)短縮版」を用いて、都市部の若年男性におけるエイジズムに関連する要因を検討することを目的とした。分析の結果、加齢に関する知識が乏しい者ほどエイジズムが強く、加齢に関する正しい情報と教育によってエイジズムを弱めることができる可能性が示された。また、生活満足度が低い者ほどエイジズムが強く、日常生活における欲求不満がエイジズムに影響することが示された。年金・介護保険といった老後の生活保障に関する正確な情報提供も、エイジズムを解消するために必要な方策と考えられる。
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