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2009 年度 実績報告書

日・米・英国におけるエスニシティにかかわるソーシャルワークの理念と教育方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730370
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

添田 正揮  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 講師 (90409251)

キーワードソーシャルワーク / ソーシャルワーク教育 / 社会福祉教育・実習 / エスニシティ / 多文化 / human diversitv(ダイバーシティ) / マルチカルチュラル・コンピテンシー / anti-oppressive practice
研究概要

本研究は、イギリスのソーシャルワーク教育におけるanti-oppressive practiceまたはanti-discriminatory practiceの歴史的経緯と現在大学においてどのように教授されているのか明らかにすることを目的として、Southampton大学School of Social Sciencesの訪問調査及び文献調査を実施した。Southampton大学では、Quality Assurance Agency Subject Benchmark Statement for Social Workのベンチマーキング策定の初期メンバーであるJ Powell教授にインタビューを実施し、anti-oppressive social workカリキュラムの基盤、カリキュラムにおけるmulticultural educationの現状について確認した。
今年度の研究成果としては以下の2つを挙げることができる。(1)イギリスでは、人種と差別に対する関心が拡大する中で、anti-racist及びanti-oppressiveソーシャルワークが誕生した。この理念は、高等教育質保証機構(Quality Assurance Agency for Higher Education)が2000年にソーシャルワーカーの養成訓練基準であるソーシャルワーク学部の基準(Quality Assurance Agency Subject Benchmark Statement for Social Work)にも反映されている。基準には(1)ソーシャルワークの性質と範囲(Nature and extent of social work)、(2)原理の定義(Defining principles)、(3)知識、理解、技術(Subject knowledge, understanding and skills)、(4)教授、学習、評価(Teaching,learning and assessment)、(5)ベンチマーク基準(Benchmark standards)の5つがある。その中で、(3)において多様な社会におけるソーシャルワークサービスの不可欠な性質としてanti-discriminatory practicesが明示してある。
(2)大学調査を通じて、マスターコースにおいては、科目として開講してはいないものの、それぞれの科目においてanti-oppressive practiceの考え方や価値を教授している。また、マスターコースProfessional Studiesにおいては、anti-oppressive practiceおよびequal opportunitiesガ中心的関心事項として位置づけられていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ソーシャルワーク教育におけるエスニシティとヒューマン・ダイバーシテイ2009

    • 著者名/発表者名
      添田正揮
    • 学会等名
      第57回日本社会福祉学会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2009-10-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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