研究概要 |
平成20年度は, 前年度のベースデータ収集に続いて, わが国における熟練した高齢者福祉実践者5人に対して, 高齢者やその家族との関わりの過程や, そこでの自らの変化, 両者の相互作用等について聞き取り調査(追加データの収集)を行った(調査協力者には, あらかじめ調査の趣旨と内容について文書等によって説明し, 同意を得た)。また, 分析経過についてスーパービジョンを受けた. 調査(協力者H)…札幌市(北海道)5月10日特別養護老人ホーム職員 調査(協力者I)…札幌市(北海道)5月10日特別養護老人ホーム職員 調査(協力者J)…白山市(石川県)7月12日特別養護老人ホーム職員 調査(協力者K)…白山市(石川県)7月12目特別養護老人ホーム職員 調査(協力者L)…金沢市(石川県)7月12日デイサービスセンター職員 スーパービジョン…当別町(北海道)10月5〜6日大学教員 スーパービジョン…さいたま市(埼玉県)10月12日大学教員 さらに, 前年度収集したベースデータと当年度収集した追加データをもとに, 追加データの分析(類似例・対極例等を継続的に比較分析しながら「概念」と「カテゴリー」の生成を行うなど)し, 理論的飽和化に達した. 平成21年度は, 生成したグラウンデッド・セオリーのストーリーライン及びプロセス図に関する意見を調査協力者に求めたり(メンバーチェッキング), 適宜スーパービジョンを受けたりするなどして, グラウンデッド・セオリーの信憑性と質を確保したい.
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