研究概要 |
(1) 青年および初期成人において,世代間関係が親準備性を規定するプロセスモデルを作成し,実証的に検討する。具体的には,愛着理論の観点から,個人の感情の経験やそれらの調節の仕方を媒介として,世代間関係が親準備性に影響することを仮定したモデルに,子育てについての知識や理解度,子どもとの接触経験などを親準備性の規定要因としてモデルに加え,精緻かつ教育的介入可能性を考慮したモデルを検証する。 (2) モデルの検証に続き,青年および初期成人の親準備性を促進する教育援助法を検討する。モデルで見いだされた実証的知見を基礎として導入可能な教育プログラムを提案するための基礎的な研究を行う。すなわち,親準備性を規定する要因のプロセスモデルに基づき,変容可能性が高い具体的なスキルトレーニングを実施し,その効果を測定する。
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