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2007 年度 実績報告書

高齢者の前頭葉機能の低下防止に関わる老年心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730421
研究機関樟蔭東女子短期大学

研究代表者

岩原 昭彦  樟蔭東女子短期大学, 生活学科, 准教授 (30353014)

キーワード認知機能 / 前頭葉機能 / 中高齢者 / コホート研究 / 生活習慣 / 自己効力感 / コンピュータ・リテラシー / Cognltlve reserve
研究概要

本研究は、情報リテラシーの獲得が高次脳機能の低下の防止にどの程度寄与し、中高齢者のQOLの向上に貢献しているのかを一連の研究によって明らかにすることである。一連の研究で明らかにしようとするのは次の2点である。(1)コンピュータ・リテラシーを獲得し使用している中高齢者の高次脳機能は,そうでない中高齢者よりも低下しにくい。(2)コンピュータ・リテラシーを日常生活の中で駆使することが中高齢者の生きがい感を向上させ、結果的に高次脳機能の維持に貢献している。これらのことを明らかにすることにより、中高齢者にとって情報化はどのような意味をもたらすのかについて老年心理学的および神経心理学的な視点から考察したい。本研究では、上記の目的を達成する第一段階として、情報通信機器の使用状況が高次脳機能に及ぼす影響について検討した。
その結果、情報通信機器の使用状況は、壮年期の高次脳機能にのみ影響を及ぼしていた。情報通信機器を使用してコミュニケーションを図ったり情報を検索したりする行為が壮年期の認知機能の向上に効果的であるといえる。一方で、老年期に情報通信機器をどの程度使用しているかが高次脳機能にほとんど影響を及ぼしていないのは、老年者の間ではメールを送受信したりインターネットを利用したりすることがなじみの深い活動ではないことが理由として考えられる。情報通信機器が生活の中でどの程度重要な位置を占めているかを指標とした研究が必要であろう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本人中高年女性の化粧行動に関する研究-自意識との関係分析から2007

    • 著者名/発表者名
      八田武俊・岩原昭彦・唐沢かおり・八田武志
    • 雑誌名

      人間環境学研究 5

      ページ: 45-50

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中高年老の化粧行動が高次脳機能に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      八田武俊・岩原昭彦・八田武志
    • 雑誌名

      人間環境学研究 6

      ページ: 23-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中高齢者の生活習慣と前頭葉機能の維持との関係

    • 著者名/発表者名
      岩原昭彦
    • 雑誌名

      樟蔭東女子短期大学研究論集

  • [図書] 学習心理学の最先端 第4章 学習の転移2008

    • 著者名/発表者名
      岩原昭彦
    • 総ページ数
      38-49
    • 出版者
      あいり出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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