• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

周産期医療における心理学的介入プログラム開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730433
研究機関大阪市立大学

研究代表者

長濱 輝代  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (40419677)

キーワード母体・胎児集中治療室 / 新生児集中治療室 / 産前訪問 / 周産期 / POMS
研究概要

1. 研究の目的 : 周産期の母親のニーズや精神的健康度の分析、心理学的介入の意義や効果的な介入方法・要因について明らかにするため、母体・胎児集中治療室(MFICU)妊婦と新生児手中治療室(NICU)の母親を対象として、本年度は(1)産前訪問を実施した母親に対しインタビューの実施、(2)MFICU入院妊婦とNICU入院児の母親の産後1年のPOMSの縦断的分析を行うことを目的とした。なお、データ収集に関しては、産後一年を経過しない対象者もあり現在も追跡中である。2. 本年度の研究実績 : (1)産前訪問を実施したMFICU入院妊婦、NICU入院児の母親など4名を対象に産前訪問についてインタビューを行った。産前訪問の意義ある側面として【訪室すること】(「直接説明を受け、質問することができる」「守られている感覚を得る」など)、【知識を得ること】(「NICUについての構えを確立できること」「妊婦が児の状況を積極的に把握できること」など)、【構造が決まっていること】(「訪室に対する構えの確立」「継続的なフォロー」など)の3つの側面が確認できた。(2)対象者を(1)MFICU入院→退院群(21名)、(2)MFICU入院→児がNICU入院群(43名)、(3)MFICU入院無し→NICU入院群(77名)にわけ、基礎データ(年齢、きょうだいの有無、家族形態など)の確認、日本版POMS実施、自由記述によるアンケート調査を出産後3か月、6か月、9か月、12か月時点で実施し、気分・感情の変化、MFICU入院の影響、産前訪問の意義をデータから示した。これらの結果は実践にフィードバックされ、産前訪問の形態、メンバー構成が再度検討された。現在では看護スタッフとの連携、NICUのパンフレットの作成等の取り組みにつなげられている。今後、さらに効果的な心理学的介入の因子となるものの同定にむけ、統計的分析を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新生児集中治療室入院児のきょうだいの問題-母親のアンケート調査より-2008

    • 著者名/発表者名
      長濱輝代
    • 学会等名
      日本小児心身医学会学術集会
    • 発表場所
      沖縄宜野湾市
    • 年月日
      2008-10-18

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi