研究課題
若手研究(B)
致死的不整脈に対し植込み型除細動器(ICD)を用いている患者を対象に、(1)不整脈およびICD作動と不安・抑うつとの関連を調べ、(2)ICD作動への不安に焦点を当てた認知行動療法的心理教育プログラムを試みた。新規デバイス植込み患者22名について植込み前から1年間の追跡調査を行った。この1年間にICD作動を伴う循環器的イベントが生じたものは3名であった。作動経験者と非経験者の間には、植込み時点でも植込み後1年の時点でも抑うつ・不安・QOLなどに有意差は認めなかった。追跡期間中に不安や不適応状態の強まった2名に認知行動療法的心理教育を行い、一定の効果を得た。
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