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2011 年度 実績報告書

高齢者の自立を促進する短期心理支援法の開発および地域援助

研究課題

研究課題/領域番号 19730449
研究機関広島国際大学

研究代表者

佐々木 直美  広島国際大学, 心理科学研究科, 准教授 (00341230)

キーワード高齢者 / 短期 / 心理支援
研究概要

この4年間で得た研究成果について、(1)学会発表、(2)冊子にして高齢者施設に送付という大きく2つの課題を行った。
(1)については、「地域在住高齢者を対象とした短期回想法の効果の検討」と題し、過去・現在・未来について、計3回のセッションを通じて高齢者に話をしてもらうという短期心理支援法の効果について発表した。発表した内容は、量的分析からは「主観的幸福感が低く、抑うつ感が高い高齢者に、本研究で行った短期心理支援法が有効である」ということ、質的分析からは「未来に対しては、漠然とした不安があるので、未来を考えないようにしていたが、逆にしっかり考えたり話をすることで不安が減少した」という結果である。学会発表の場において、高齢者心理学に関する有識者とは、統計手法に関する助言を受け、さらに高齢者支援施設におけるニーズの現状や、実施する際の留意点について積極的な議論がなされた。
(2)については、高齢者支援施設スタッフからのニーズ、そして学会発表の場における有識者との議論の中でのニーズに応えるため、回想法を中心とした短期心理支援法の目的、方法、効果、限界について分かりやすくまとめた冊子を作成した。そして、申請者が勤務する近県の高齢者支援施設250か所に無料配布した。この冊子作成の目的は、高齢者支援スタッフが高齢者支援法を積極的に導入することへの啓発、そしてスタッフが、支援法の目的や効果などの理解を明確に持って行うことにこそ、高齢者にとって大きなメリットがあると考えたためである。この送付により、高齢者施設からの新たなニーズが得られれば、それを今後の研究に活かしていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域在住高齢者を対象とした短期回想法の効果の検討2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木直美
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡)
    • 年月日
      2011-09-02

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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