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2008 年度 実績報告書

カナダにおける教員評価等教員政策に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730480
研究機関弘前大学

研究代表者

平田 淳  弘前大学, 教育学部, 准教授 (90361005)

キーワード教員評価 / 教員免許更新制 / 教員の自律性 / 職能開発 / 教員研修 / アカウンタビリティ / チャータースクール / カナダ
研究概要

本年度は、昨年度行った調査のための分析の視点設定に向けての文献研究を継続しつつ、国内のカナダ研究者への聞取りを行い、その上でカナダ・アルバータ州エドモントン市とカルガリー市において調査を行った。調査においては、エドモントン市で2校、カルガリーで6校の学校を訪れ、インタビュー調査と観察調査を行った。またカルガリー市では、州教育省の職員に対してもインタビュー調査を行った。
アルバータ州では教育委員会と教員組合の間で集団合意が結ばれており、公費で運営されている学校においては、勤務時間や労働時間などの教員政策は、この集団合意の内容に拘束されることになる。他方でアルバータ州は、公費で運営されるものの、通常の公費で運営されている学校よりも高い自律性を認められる「チャータースクール」を設置しているカナダ唯一の州である。チャータースクールは一つの教育委員会と同等の権限をするとされており、そのため教員組合と集団合意を結ぶかどうかの裁量を有するが、ほとんどのチャータースクールは集団合意を結んでいない。そのため、チャータースクールの教員の労働時間は、他の公費で運営されている学校の教員よりも長く、また給与も低いことが指摘されている。他方、チャータースクールは、科学教育や女子教育、芸術教育、才能児教育、ストリートチルドレンへの教育、ESL教育など、独自の理念や教育方法を採用することができ、そういった教育に関心のある教員を雇用しているため、教員のモティベーションや満足感は高いということが指摘された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 教育改革政策のアカウンタビリティ構造に関する一考察2009

    • 著者名/発表者名
      平田淳
    • 雑誌名

      弘前大学教育学部紀要 101号

      ページ: 139-150

  • [雑誌論文] 「教育におけるアカウンタビリティ」概念の構造と構成要素に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      平田淳
    • 雑誌名

      弘前大学教育学部紀要 100号

      ページ: 89-98

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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