保幼小の連携の必要性と重要性が指摘され、園と小学校の相互訪問、教師間の交流などは進められているが、しかし、系統的なカリキュラムの検討や学びの連続性を図る試みは不十分である。 本研究では、小学校教育との連続性を考慮しながら、保育実践での、遊びの中に埋め込まれている学びの内容と教育の方法を解明し、遊びの場面を分析することによって、遊びの援助における保育者の専門性を明らかにすることを目的としている。 具体的には、保育実践における遊びの現状と遊びの援助のあり方を明らかにし、それと小学校の教育との比較検討を行う。現状把握の方法としては、園については、好きな遊び場面のデータを収集する。小学校に関しては、小学校学習指導要領を検討し、小学校1年生の教育内容についてのデータを収集する。遊びの援助のあり方については、保育者対象に質問紙調査やヒアリング、園内研修を実施し、検討する。
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