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2007 年度 実績報告書

現代イギリスの信仰学校についての研究 - 公教育における私事性と公共性の観点から

研究課題

研究課題/領域番号 19730499
研究機関早稲田大学

研究代表者

青木 研作  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助手 (20434251)

キーワードイングランド / 教育の公共性 / 中等学校 / 信仰学校 / 学校の設置廃止
研究概要

本年度は、以下の2点についての調査研究を実施した。
1.信仰学校の設置過程の調査・研究 イングランドにおける信仰学校と教育の公共性の関係を研究する一つのアプローチとして、特定宗派の利益を代表する信仰学校が公費による維持を認められるプロセスを検討した。この研究の成果を日本教育行政学会第42回大会で発表した。
2.信仰学校の実態調査 信仰学校が公費で維持されることに対してはさまざまな議論がある。イングランドの教育関係者の信仰学校に対する見解ならびに信仰学校の実際の様子を知るために現地調査を実施した。具体的には以下の通りである。
(1)リーズ市における調査 リーズ大学教育学部上級講師ニール・バートンウッドへのインタビュー調査を行い、教育学における信仰学校研究の状況について解説を受けた。また、アビー・グランジ国教会中等学校への訪問ならびにキャロル・キッソン副校長へのインタビュー調査を行い、国教会学校の特徴について説明を受けた。
(2)ロンドン、ワンズワース区における調査 信仰学校に対する教育行政官の見解を知るために、ワンズワース区教育長ポール・ロビンソンへのインタビュー調査を行った。また、非宗教の中等学校と比較するために、チェスナット・グローブ中等学校への訪問ならびにマーガレット・ピーコック校長へのインタビュー調査を行った。
(3)サリー州における調査 カトリック学校であるセント・ジョン・バプティスト中等学校を訪問し、宗教教育の授業を視察した。また、ジェイミー・ヘイゼルデン宗教教育主任へのインタビュー調査を行い、カトリック学校が公費で維持されることの意義について話をうかがった。
今後は、上記の調査結果を基に、信仰学校観ならびに信仰学校の教育活動の分析を進め、教育の公共性の観点から信仰学校の特質を明確にする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 公教育をめぐる公共性と私事性の葛藤についての考察〜英国の信仰学校に対する政治哲学的論争を参考にして〜2008

    • 著者名/発表者名
      青木研作
    • 雑誌名

      学術研究-教育・生涯教育編- 第56号

      ページ: 29-39

  • [学会発表] 学校の設置廃止に関わる教育行政についての-考察〜イングランドの学校編成委員会に注目して〜2007

    • 著者名/発表者名
      青木研作
    • 学会等名
      日本教育行政学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2007-10-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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