個人型学習(eラーニング)と集団型学習(プロジェクト型・講義型)における学習効果

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19730501
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 教育学
• 研究機関: 大阪大学 (2008-2009); 同志社大学 (2007)
• 研究代表者: 田中 希穂 大阪大学, 国際教育交流センター, 助教 (40399043)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 動機づけ / 自己決定理論 / 集団型学習 / 個人型学習 / eラーニング型学習 / プロジェクト型学習 / 講義型学習

研究概要

学習そのものに興味や楽しみを感じている学生や学習の価値を内面化している学生にとっては,小規模講義やプロジェクト型学習が学習効果を高める。コミュニケーションスキルの育成に有効とされるプロジェクト型学習は,もともと学習に対して自律的に動機づけられている学生にとっては有効であるが,外発的に動機づけられている学生や,無力状態に陥っている学生にとっては学習効果があまり期待できない。他者の評価や外的な報酬を期待して学習に動機づけられている学生にとっては,自分自身の進行程度や遂行が比較的明確なe-learningが,学業への導入として,さらにはその後の学習に対する動機づけを高めるのに有効である。

研究成果

• [雑誌論文] 大学生における動機づけと基本的要求の充足およびウェルビーイングの関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中希穂, 井内伸栄
  • 雑誌名: 人と環境 1巻 ページ: 29-35
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relations between general goal orientation and task- specific self-appraisals (2007)
  • 著者名/発表者名: Kiho Tanaka
  • 雑誌名: Japanese Psychological Research 49巻 ページ: 235-247
  • 査読あり
• [学会発表] 女子短期大学生の就職動機と資格取得の関連 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中希穂
  • 学会等名: 日本教育心理学会第51回総会
  • 年月日: 2009-10-13
• [学会発表] プロジェクト型教育における学生の動機づけ的要因と個人特性的要因の関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中希穂
  • 学会等名: 日本教育心理学会第50回総会
  • 年月日: 2008-10-13
• [学会発表] Effects of self- determined motivation and self- efficacy on learning strategy (2008)
  • 著者名/発表者名: Kiho Tanaka
  • 学会等名: 11th International Conference on Motivation
  • 年月日: 2008-08-22
• [学会発表] プロジェクト型教育の試み(大学教育の改革(1)学生の動機づけを高める) (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中希穂
  • 学会等名: 日本心理学会第71回大会
  • 年月日: 2007-09-20
• [学会発表] The function of basic psychological needs in motivational process (2007)
  • 著者名/発表者名: Kiho Tanaka
  • 学会等名: 12th Biennial Conference for Research on Learning and Instruction
  • 年月日: 2007-08-29
• [学会発表] The effects of autonomy support and basic need satisfaction in undergraduate's project activity (2007)
  • 著者名/発表者名: Kiho Tanaka
  • 学会等名: 3rd International Conference on Self- Determination Theory
  • 年月日: 2007-05-26
• [図書] ヒューマンモチベーション(第14章自己決定理論, 青柳肇・杉山憲司(編))
  • 著者名/発表者名: 田中希穂
  • 出版者: ナカニシヤ出版(印刷中)