授業コンサルテーションとは、教師に授業実践の対象化や省察、改善を促す支援システムである。教室談話分析や教師へのインタビュー、授業コンサルテーションの実施から、以下のことが明らかとなった。(1)問題把握の手段の一つとして、教室談話分析が有効である。(2)教師は、授業デザインにあたり子どもの教室学習の状況だけでなく、教室外における学習や発達の課題を把握している。(3)したがって教材研究は、子どもの発達課題や教室外での学習経験も考慮して行う必要がある。(4)教師の学習ために、授業を公開し批評し合う研修のモデルを提示する必要がある。(5)校内研究担当教諭の支援体制を学校外の資源整備も含めて検討する必要がある。
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