• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

市民参加型シティズンシップ教育モデルの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730509
研究機関広島経済大学

研究代表者

志々田 まなみ  広島経済大学, 経済学部, 講師 (30435044)

キーワード教育学 / シティズンシップ / 社会教育
研究概要

本研究は、若者たちの道徳面や情緒面の成長を促す教育機会の拡充の方策の一つとして、地域の教育力を活用してシティズンシップの育成をはかる教育ネットワークモデルの開発を目的としている。そこで、本年度はアメリカ合衆国において地域に必要なシティズンシップ教育活動を創造している先駆的組織のひとつポインツオブライト財団(Points of Light Foundation)の運営モデルについて事例検討を行った。同財団については、本邦でも地域に根ざしたボランティア活動を支援する非営利組織としてしばしば取り上げられてもいるが、本研究では、この財団の教育ネットワークについて特に着目しているという点で他に類をみない。
この分析によって明らかになった同財団の運営の特性については、以下3点にまとめられる。第一に、同財団では、学校やサービスを受け入れる機関・施設、活動を助成する民間財団、ボランティア機関などをうまく調整するために、既存の地域ボランティアセンターがその拠点となって組織作りが行われている点である。第二に、それぞれのニーズを活動内容へと反映させるために、高等教育機関や、初等・中等教育機関の教師たちではなく、地域で活動しているボランティアコーディネーターたちがプログラムの作成をしている点があげられる。最後に、同財団では、Service-Learning Impacting Citizenship といった青少年の市民性を育むことを主眼においた教育プログラムばかりではなく、こうした活動を各地域で支援するリーダー養成も行っている点である。こうした役割を担う人々や団体を、「コネクター」や「エンゲイジャー」、「モビライザー」などと呼び、こうした人材を配置することでより地域のボランティアセンターにおいて、より有機的な教育ネットワークの実現を図っている点が明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 地域の教育力を引き出す学校と地域の連携づくりに関する一考察-地域ボランティア団体通じた連携-2006

    • 著者名/発表者名
      志々田 まなみ
    • 雑誌名

      広島経済大学研究論集 第30巻第3・4号

      ページ: 141-148

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi