現在進行中の教員養成改革において、各教員養成学部・大学がカリキュラム・組織面でいかなる改革を進めようとしてきており、どのような教職専門性等が培われようとしているのかについて、国内外の他大学の動向や勤務校での取り組みをもとに考察した。 全体として、教員としての具体的な職務遂行能力の向上を目指す「教職」指向の強まりが指摘でき、カリキュラム面では教員の資質能力指標の開発や教育実習関連科目の充実が見られ、組織面では教員養成を学部全体で推進するセンターの設立等がみられる。ただし、「教職」と「教科」、「研究」と「実践」等をめぐる葛藤を抱えている。
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