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2009 年度 実績報告書

ヨーロッパ諸国におけるムスリムの教育問題への取り組みと日本の学校教育の将来性

研究課題

研究課題/領域番号 19730531
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

丸山 英樹  国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 主任研究官 (10353377)

キーワード教育社会学 / 比較教育学 / イスラーム教育 / 移民教育 / トルコ / ドイツ・スウェーデン / ソーシャル・キャピタル / ノンフォーマル教育
研究概要

本研究の目的は、異なる背景を持つ外国人等の児童生徒、特にイスラーム教徒(以下、ムスリム)に対する国際的な観点から見た学校教育と支援システムについて、欧州の事例を参考にしつつ、日本独自の教育の可能性を探求することである。文献調査と聞き取り調査により、イスラーム教育の概念整理、国内外のムスリムに関する教育問題の実態を把握し、学校と外部組織の連携について情報収集及び体系化を行う。
本年度は、前年度に実施したドイツ(ベルリン)及びスウェーデン(ストックホルム、ヨテボリ、マルメ)の現地訪問調査をまとめ、文献調査によって考察を行った。その結果を包括的に最終報告書としてまとめて発行し、関係者へ配布した。
報告書第1章では、イスラーム教育とノンフォーマル教育、ソーシャル・キャピタルの蓄積から支持されるノンフォーマル教育とソーシャル・キャピタルを作り出すノンフォーマル教育について整理を行い、特にソーシャル・キャピタルについては広くレビューを行った。第2章は欧州諸国の統合政策に関して、移民政策指標とEurydiceの比較調査をまとめ、国際的な言語意識と枠組みの動向と移民教育の政策を取りまとめた。第3章ではドイツの事例研究を行い、現地調査の結果をまとめ、第4章では力学のモーメント概念を用いて、ノンフォーマル教育及びソーシャル・キャピタルの観点から考察を行った。最終章はそれらをふまえ、日本の学校教育と地域における可能性と限界について記した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 国際的に認知される言語の多様性と欧州の言語教育政策の背景2010

    • 著者名/発表者名
      丸山英樹
    • 雑誌名

      国際理解教育 16((印刷中))

    • 査読あり
  • [雑誌論文] グローバリゼーション下のトルコにおける教育の宗教保守化2009

    • 著者名/発表者名
      丸山英樹
    • 雑誌名

      アジア教育 3

      ページ: 71-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Potentiality of Non-Formal Education beyond the Boundaries of Developed and Developing Countries : from a Japanese Academic Discourse2009

    • 著者名/発表者名
      丸山英樹
    • 雑誌名

      Innovative Education Research 2009(1)

      ページ: 10-20

  • [学会発表] 途上国・先進国という枠を越えたノンフォーマル教育の可能性2009

    • 著者名/発表者名
      丸山英樹・澤野由紀子, 他3名
    • 学会等名
      日本比較教育学会第45回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2009-06-28
  • [学会発表] トルコの教育におけるグローバル化とイスラーム回帰の影響2009

    • 著者名/発表者名
      丸山英樹
    • 学会等名
      日本比較教育学会第45回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2009-06-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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