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2008 年度 実績報告書

社会科授業改善ストラテジーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730541
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

草原 和博  鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (40294269)

キーワード社会科 / 授業改善 / 学習材 / 映像教材 / アフリカ / 地域学習
研究概要

本年度は, 社会科の授業改善に役立つストラテジーを, 2つの側面から明らかにした。
第1に, 教師に「教科の目標達成にむけた合理的なストラテジー」を示唆する「学習材」の開発である。学習対象について, (1) 想定される到達目標と学習課題, (2) 学習課題の追求をうながす社会諸科学の概念・解釈, (3) 概念・解釈を引きだす一次資料, (4) 一次資料の読解や説明・論評の手立てを示した教授学習活動例, これらを複合的に組み合わせた紙媒体を「アフリカ」を例に開発した。あわせて「アフリカ」の学習材が, 教師の授業開発と授業改善にどの程度効果を発揮しうるかを, アンケート調査を通して明らかにした。調査の結果, その有効性が検証された。
第2に, 教師に「教科の目標達成にむけた代替的なストラテジー」を提供する「映像ライブラリー」の開発である。小学校の地域学習で, (1) 校区内で施設や事物を直接見学することのできないとき, 副読本に代わる間接経験の場を提供するために, また(2) 人物の努力・くふうの理解に終始しやすいとき, 行為の意味理解に代わる社会の見方を提供するために, 6本の映像教材を開発した。あわせて, 同教材を単元または1時間の授業のなかで活用するときの効果的な指導法とワークシートを, 実験授業の結果をふまえて提案した。
いずれの成果も, 社会科教師が陥りやすい実践上の課題を, 「科学的な社会認識形成」の観点から乗り越えるストラテジーを示している点に特質がある。また授業改善のストラテジーを「目的合理性」と「実行可能性」の異なる観点から例示し, 体系化できた点にも意義が認められるだろう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 事実的, 理論的思考力・判断力を問う授業とテスト2008

    • 著者名/発表者名
      草原和博
    • 雑誌名

      思考力・判断力を問う中学校社会科テスト問題の開発研究

      ページ: 24-39

  • [雑誌論文] 地理教育改革のオルタナティブ-教科構造の原理的考察を踏まえて-2008

    • 著者名/発表者名
      草原和博
    • 雑誌名

      社会系教科教育学研究 20

      ページ: 21-30

    • 査読あり
  • [学会発表] 地理学習材開発の開発・活用研究(3)-授業計画・授業改善への効果-2009

    • 著者名/発表者名
      草原和博・田中伸・石川照子・中本和彦
    • 学会等名
      社会系教科教育学会第20回研究発表大会
    • 発表場所
      兵庫教育大学
    • 年月日
      2009-02-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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