本年度は、「1.特別支援学校における音楽科実践の実態把握」、「2.特別支援学校における音楽科教育の理論的基盤の整理」、を行った。 「1.特別支援学校における音楽科実践の実態把握」については、(1)特別支援学校における音楽科実践に関するインタビュー、(2)障害児の音楽指導に関する文献の調査、を行った。 (1)では、特別支援学校の教員数名を対象にインタビューを行い、特別支援学校における音楽科実践の現状について、その概要を把握することができた。さらに、質問紙調査(次年度実施予定)の調査内容に関する情報を収集することができた。(2)では、国立情報学研究所のデータベース「Webcat Plus」に収録された障害児の音楽指導に関する図書119件を、(1)分野、(2)対象、(3)内容、(4)構成、の観点から分析し、特別支援教育における音楽科実践を支える文献の現状を明らかにした。 「2.特別支援学校における音楽科教育の理論的基盤の整理」については、音楽科教育、特別支援教育、幼児教育、音楽療法の文献のうち、障害児の音楽実践に関わるものをできる限り収集し、理論的基盤の整理を進めた。この作業において、「音楽科実践蓄積シート」(次年度作成予定)の記入内容に関する情報を収集することができた。
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