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2009 年度 実績報告書

注意欠陥/多動性障害児における二重課題を用いた注意機能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19730555
研究機関千葉大学

研究代表者

坂尻 千恵  千葉大学, 教育学部, 講師 (90436262)

キーワードStop-signal課題 / 反応抑制 / 発達障害
研究概要

注意欠陥多動性障害(以下、ADHDと表記)児は注意を向け続けたり、反応を抑制したりすることが困難であることがこれまでの様々な研究により認められている。近年では、ADHD児を対象とした研究において、遂行時のエラーがその後の遂行にどのような影響を及ぼすかについて検討されており、その結果が定型発達児と異なる可能性が指摘されている。本研究では反応抑制を検討する課題であるStop-signal課題を用いて、反応抑制に失敗した試行と抑制に成功した試行の後の試行に着目し、前の試行での抑制の有無がその後の遂行にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目的とした。また、このようなエラーが生じた後の遂行成績は何によって変化するのかという点について基礎的知見を得るために、成人を対象として課題を実施した。課題にはStop-signal課題を用いた(2種類の実行信号を用いた選択反応時間課題を遂行している途中に時々停止信号が提示される課題であり、参加者が停止信号に応じてボタン押しを止められるか否かを検討する)。本研究では、停止信号の提示タイミングを試行内で変化させ、停止信号に応じて抑制できた試行と抑制できなかった試行の後の試行について反応時間を比較した。その結果、停止信号が出現しない場合は実行信号が前の試行と異なるときに、直後の試行の反応時間は長くなった。また、停止信号が出現した場合は実行信号が前の試行と同じであるとき、直後の試行の反応時間が長くなることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ADHDの子どもの注意・集中のメカニズムと教育プログラム2009

    • 著者名/発表者名
      宮寺千恵・北島善夫
    • 雑誌名

      実践障害児教育 434

      ページ: 9-14

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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