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2008 年度 実績報告書

四元数的正則幾何による複素平面内のラグランジュ曲面の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19740028
研究機関筑波大学

研究代表者

守屋 克洋  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 助教 (50322011)

キーワードラグランジュ部分多様体 / 四元数的正則 / 曲面 / 超共形 / 極小 / ハミルトン的 / 共形幾何 / シンプレクテイック幾何p
研究概要

曲面を四元数的正則関数とみなす発想により、四次元ユークリッド空間内の曲面が四次元ユークリッド空間内の二つの曲面の商で書くことができることが分かる。ここで四次元ユークリッド空間は四元数全体と同一視されている。この発想に基づいて、ラグランジュ曲面をラグランジュ曲面の商で書いたときの分母にあらわれるラグランジュ曲面を分類した。さらに、分母、分子、商のいずれかがハミルトン的極小になる場合に、分母のラグランジュ曲面を決定した。これを用いて、ラグランジュ曲面またはハミルトン的極小ラグランジュ曲面を具体的に与えて、商をとることにより、あらたなラグランジュ曲面またはハミルトン的極小ラグランジュ曲面を得た。これによりラグランジュ角度を固定したとのラグランジュ曲面のなす四元数的ベクトル空間の、具体的な基底の候補となるラグランジュ曲面を構成する方法を得た。また、得られた曲面を三次元ユークリッド空間へ射影した曲面のコンピュータ・グラフィックスをかき、形状から研究の発想を得るための資料を提供した。
曲面の微分の商をとっても、曲面が得られる。このことを用いて、同様にラグランジュ曲面が得られる。本年度は準備として曲面とそのガウス写像との商をとることを用いて、四次元複素ユークリッド空間内の複素正則零曲線と四次元ユークリッド空間内の超形曲面の対応を得た。両者は互いに代数演算と微分演算により簡単な計算で得られる。また、これを用いて、超共形曲面からあらたな超共形曲面を構成する手順を得た。
上で用いた議論はラグランジュ曲面でも有効である。これについては現在進行中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Super-conformal surfaces associated with null holomorphic curves2009

    • 著者名/発表者名
      Katsuhiro Moriya
    • 雑誌名

      Bull. London Math. Soc. 41(2)

      ページ: 327-331

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 複素ユークリッド平面内のラグランジュ曲面の面積についての不等式2009

    • 著者名/発表者名
      守屋克洋
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究録 1623

      ページ: 30-34

  • [雑誌論文] The denominators of Lagrangian surfaces in complex, Euclidean plane2008

    • 著者名/発表者名
      Katsuhiro Moriya
    • 雑誌名

      Annals of Global Analysis and Geometry 34

      ページ: 1-20

    • 査読あり
  • [学会発表] 四次元共形球面内の共形曲面と四元数的正則構造2009

    • 著者名/発表者名
      守屋克洋
    • 学会等名
      日本数学会年会
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス
    • 年月日
      2009-03-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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